フルハーネスの義務化に対応する空調服の特徴は?市販品に見られる特徴を大公開!

2019年に改正後の労働安全衛生法が施行されてからは、高所で作業をするときにフルハーネスを装着しなければならなくなっています。安全具が変わると、作業中に身につける空調服もより使いやすいものを選ぶ必要がでてきますよね。

今回は、フルハーネスの義務化に対応している空調服にどのような特徴があるかを紹介していきます。

空調服は違いに注目して選ぼう

法律でフルハーネスの装着が義務づけられたことで、作業服のメーカーでも次々に新しいタイプの空調服の発売をスタートしています。法律改正前に使用されていた安全帯は胴ベルト型のタイプが多かったため、従来の空調服には胴ベルト型に対応するデザインが取り入れられていました。

法律の改正後は、一定の高さを超える場所での作業ではフルハーネスの墜落防止用器具を使用しなければなりません。フルハーネスは、肩や背中、胴、太ももなどの複数の部分で体を支える器具です。このような器具を装着するときには、従来の空調服では不便を感じる恐れがあります。

作業中の熱中症などを防ぐうえでも、空調服は作業員にとって半ば不可欠なアイテムです。作業服のメーカーでは、新しい法律に対応するために従来品とは違ったデザインの空調服を新たに発売するようになっています。安全で快適な作業をするには、こういった空調服を積極的に活用するのが良い方法になるでしょう。

高所で作業をする予定がある人は、どのような商品がでているかをひと通りチェックしておくと良いかもしれません。

フルハーネスの義務化に対応している空調服には、ファスナーの部分に工夫を凝らした商品があります。このような商品は、衝撃が加わったときに自然にファスナーが外れて、首の圧迫を防ぐ構造になっています。フルハーネスの空調服は、ファンの効果を高めるために密閉性が保てるような構造になっていることが多いです。

ファスナーを上までしめることで冷風が内側に行き渡り、外気の熱をシャットアウトしてくれるのが空調服の特徴です。こういった空調服は、万が一落下をした場合に危険があることが指摘されています。ファスナーがしまったままだと、落下したときに首に圧迫が加わり、息ができなくなってしまう可能性があるからです。

新しいタイプの空調服は、こういった危険性を考慮してデザインされています。自然にファスナーが外れるような構造になっていれば、上から吊り下げられたときにも首の部分を圧迫せずに済みます。

背中の部分にランヤードが取り出せる小さなポケットがついているのも、義務化対応の空調服の特徴です。このようなポケットは、フルハーネスをつけてから空調服を着るときに役立ってくれます。

ポケットがついていれば、空調服を着たまま命綱であるランヤードだけを外側にだすことができますよね。後ろ側のポケットは、フルハーネスが義務づけられたことで新たに増えてきた空調服の特徴です。

ポケットはランヤードを取りだすのに十分な大きさですが、一見すると穴があいているようには見えません。

目立たないデザインになっていることが多く、ランヤードを使わない作業中でも空調服をスマートに着こなせます。こういった特徴は、作業中のスタイルを気にする女性にとっても嬉しいかもしれません。女性向けの空調服にも、ランヤード用のポケットは広く取り入れられています。

新しいタイプの空調服には、両肩の前側にそれぞれフックがついていることが多いです。これらのフックは、2丁掛けをするときのために設けられています。空調服をフルハーネスの上に羽織ってしまうと、2丁掛けが難しくなります。

両肩の部分にフックがついていれば、問題なくランヤードが装着できるでしょう。高所の作業では、安全を守るために2丁掛けをしなければならないケースも少なくありません。こういった作業を想定した工夫がされている点も、新しい空調服の便利な点です。

建設業の労働災害で目立つのが、高所からの転落事故です。2019年の法律改正では、こういったリスクを最大限に防ぐことがひとつの課題になりました。新登場している空調服は、時代のニーズにマッチした機能を備えていると言えます。

フックと合わせて取り入れられているのが、両肩の肩パッドです。このような肩パッドは、フックを使ったときに肩にかかるストレスを減らす効果が期待できます。肩パッドの部分は、キルティング構造になっていたり、厚めの生地が使われていたりするため、外から力が加わったときに体にかかるストレスがほかの部分とは異なります。

パッドの部分が衝撃やストレスを軽減してくれることから、肩を痛める心配が少ないのが魅力になっています。重量のあるショルダーバッグを肩にかけたり、重いものを肩にのせて運んだりするときにも、肩パッドがついていればいくぶん体へのストレスが緩和されます。

細かい部分まで工夫が凝らされているところも、新しいタイプの空調服の特徴と言えるでしょう。

風を起こして温度の上昇を防ぐファンがついていることは、空調服ならではの特徴です。こういったファンの部分にも、新しいタイプの空調服は安全に配慮したデザインが取り入れられています。メーカーが発売しているフルハーネス対応の空調服の多くは、ファンの表側を覆うネットやカバーがついています。

ネットやカバーは風を通すメッシュ状になっているため、涼しさを妨げることはありません。ネットやカバーは、ファンの脱落を防ぐために取り入れられた工夫です。従来の空調服のファンは、衣服にむき出しの状態でついていることが多かったですよね。

そのため、高い場所で作業しているときにはファンが下に落下する恐れがありました。万が一ファンが下に脱落すると、予想外の事故が起こる可能性があります。

作業中にファンが落ちないかどうかを気にしていると、作業にも影響を及ぼすことがあるかもしれません。脱落を防ぐネットやカバーがついていれば、このような心配は減るでしょう。

法律が変わったことで、作業現場で使われている空調服のデザインや構造などにも変化が見られるようになっています。安全で快適な作業を実現する空調服には、いろいろな工夫が凝らされています。高所の作業で身につける空調服を選ぶときは、ここで紹介したような特徴があるかどうかをチェックしてみると良いかもしれませんね。